AFPの報道によると、「デンマーク政府は書籍にかかる付加価値税(VAT)を廃止する。デンマークの書籍に対するVATは、なんと25%。現在欧州で最も高く、書籍購入に対してVATを課していない英国などの国々とは対照的だ。
経済協力開発機構(OECD)の最新の教育報告書によると、デンマークの15歳の24%が簡単な文章を理解できず、この数値は10年間で4ポイント増加した。これをデンマーク政府は憂慮した。また、デンマークの出版業界も5月の報告書で政府に「すべてのデンマーク人が実物の本を手にできるよう保証する必要がある」と提言し、減税を求めていた。
デンマークは、高福祉高負担の国で、国民負担率は高いが、国民の満足度は高い。教育は全て無償で、リカレント教育は全生涯で可能になっているのに、書籍に25%ものVATをかけるのは以前から問題になっていた。
今回の措置により、年間推定3億3000万クローネ(約76億円)の費用がかかるという。
